春の蔵開きの記事です。

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春の蔵開き

2018年3月16日(金)
春の蔵開き

いつも大変お世話になっております。
本社営業の佐伯です。

 

桜の開花宣言も聞かれ始めました。いよいよ春です。

 

私の地元、唐津市相知町には小松酒造という蔵元があります。
創業は江戸末期。
代名詞となっている「万齢」は、相知町民には親しみ尽くされた日本酒で、
酒飲みがいない我が家にも、欠かさず備えられていました(お神酒として)。
現7代目の奮闘により、「万齢」ファンは、じわじわと拡大し、
量販店には置かない等のこだわりから、販路も限られる中、
私は、町外、県外の知人から、「手土産には万齢を!」とのリクエストを多く戴きます。
恒例の春と秋の蔵開きも、顧客に手作りチラシを手配りする等、ひっそりとしか周知しないにもかかわらず、
毎回、膨大なファンが押しかける・・と聞いていました(お酒を飲まないので、出掛けていかない)。
今年、第19回目となるの春の蔵開きは、3月11日(日)。

テーマは、「万齢~搾りたて新酒とお蕎麦を楽しむ会」。
関西の大学をこの3月卒業する長男が、なぜか、大酒飲みになって帰ってきましたので、
地元の酒を味あわせねばと、連れて、初めて、オープンと共に、蔵に足を踏み入れました。

 

既に、前に進めない程の、人人人・・。
特に、「タンクからその場で直汲みの生原酒を販売」の前には長蛇の列。
手打ち蕎麦はあっという間に完売。
そして、皆さんの、嬉しそうな顔!

聞きしに勝る盛況ぶりでした。

 

早速「万齢」を試飲する長男。
「甘い!」。
そうなんです。「万齢」は、甘い、らしいのです。
ファンには、この甘さがたまらないのだとか。
長男は、押し寄せる人波に揉まれ、「やっぱり九州は酒豪ばかり・・」と苦笑しながら、
今期の搾りたて新酒を全て試飲。

 

地元愛に溢れていた長男は、地元での就職を目指していましたが、
御縁を戴き、東京の大学に就職することになりました。
一番美味しかったと言った濁り酒を購入。
ふるさとの味を胸に、頑張ってくれることでしょう。
次男も、大学への進学を決め、この春、家を出ます。
桜が咲くとともに、なんだか、淋しい春です。

 

しかし、感傷的になってばかりもいられません。

私も、日々、挑戦の気持ちを忘れず、前へ。
小松酒造さんの御姿勢に、思いを新たにさせられました。
田舎の、小さな蔵元でも、周知にお金をかけなくても、
良いものは良く、人は、集ってきます。
私たち、ものづくり会社の原点も、ここにあるはずです。

真新しい春の空気を一杯に吸って、私も頑張ります。

この春、新天地へ旅立っていくみんなも、ふるさとの味や景色、想いを胸に、頑張れ!