少年老い易く学成り難しの記事です。

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少年老い易く学成り難し

2018年11月13日(火)
少年老い易く学成り難し

いつも大変お世話になっております。
本社営業の佐伯です。

 

 

先日、長崎で開催された次男坊のかるたの大会に行って来ました。

 

第5回全国競技かるた長崎大会ABC級です。

 

映画化もされた漫画「ちはやふる」の影響で、競技人口も少しずつ増えてきた「競技かるた」。
私の地元唐津市では、万葉集や源氏物語にゆかりのある鏡地区で、毎年1月に佐賀県百人一首大会が開催されており(来年1月に19回目を迎えます)、
次男も中学1年生の時に大会に出るよう勧められ、百人一首を始めました。中学時は別途部活動に所属していたこともあり、1月の大会前に練習するくらいでしたが、高校生になって、鏡で共にかるたを取っていた子たちと、県内初の高校かるた部を創設。
2019年に佐賀県で開催される「第43回全国高等学校総合文化祭(2019 さが総文)」小倉百人一首かるた部門に県勢も出場せねばとの後押しもあり、高校3年間を通して全国大会にも出場させてもらいました。
お陰で今も佐賀かるた会に所属し、時々鏡地区や母校で後輩の指導をしたりしています。

 

次男のかるたの試合を見たのは昨年夏の全国大会以来。
今大会前、「もう自分には、高校の時のような強さがない」と言っていましたが、確かに。
この日は、ギラギラした女子高生に、取りも、どちらの取りかをもめての論破にも、悉く敗れ、昇級も昇段もならず。

 

「取り方が老けたよ!」と言うと、「その通りだね!」と苦笑していました。
一人暮らしを始め、複数のサークルに所属し、自動車教習所にも通い、空き時間はバイト。
こう大学生活を謳歌していては、高校を卒業してまだ一年も経たないけれど、老けもするはず。
かつ、高校時代は、いかに貴重な時間であったかを、次男と共に、思い知りました。
毎日、いろんな制約はあったけれど、仲間たちと、ひたすら、かるたを取る。あんなことは、もう出来ないねと。
少し大人になり、少し自由になって、やりたいことをやることが可能になったけれど、あのときの、若い、そして様々な制約の中で凝縮された一所懸命さは、もう失われてしまったねと。

 

「少年老い易く学成り難し」という言葉を思い出しました。
まだまだ若いからとのんびり構えていると、すぐさま年月は過ぎ去り、何も学べないまま終わってしまう。だから若いうちから勉学に励まなければならない。

 

気持ちはいつまでもキラキラした高校生のままでも、積み重なっていく年月には勝てず、習得する力は衰え、目指していた高みに到達することもなく、人生が過ぎ去ってしまう。
息子の姿に自分を重ねました。

 

それでも、年月に抗い、一瞬一瞬を大切に、目標に向かって研鑽を積まなければ。
一層努力しないといけないねと、息子と噛み締めた一日でした。