2018年3月27日(火)
春が来た
いつもお世話になっております。
年度末を迎え御蔭さまで多忙な日々を送っています。この時期は様々な報告書のお仕事をさせて頂いています。
ここで活躍するのが無線綴じ機と呼ばれる製本機です。
製本には大きく分けて中綴じと無線綴じの2種類があり、その違いの一番大きな特徴は、対応可能な本文ページ数にあります。中とじは表紙と本文を一緒に2つ折りにして、背の真ん中を針金でとじる製本方法になるため、ページ数の設定は必ず4の倍数にしていただく必要があります。長所としては、とじ側が根本までしっかり開けるので、パンフレットや地図などに最適です。短所は、頁数が多いものには不向きです。
無線綴じとは頁の背の部分を糊で固め綴じる製本方法です。長所は・本の背の角があり、背表紙文字を入れることができる。中とじに比べて高級感が出せる。強度が強く、ページ数が多いものでも製本できる。短所は、製本の構造上、とじ側が一部隠れてしまうので、見開きデザインの絵本などは不向きです。
報告書ではそのほとんどが100頁前後の物が多く製本は主に無線綴じで行っています。
弊社の無線機の特徴は機械のセッティングがほぼ自動で行えるところにあります。
従来は経験を積み、冊子の厚さに応じて綴じるときの糊の量を調整し様々なサイズごとにその都度10か所ほどの調節箇所を手動で行っていました。このセット時間だけで30分ほど必要でしたが、新しい無線機を導入し数値の入力だけでセットが自動で行われ5分ほどで完了します。品質もすこぶる安定しています。この時期にその成果を存分に発揮してくれています。