有田陶器市の記事です。

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有田陶器市

2019年4月26日(金)
有田陶器市

お世話になっております。制作課の鷹巣です。
 
有田町では今116回目の有田陶器市に向けて、町をあげて準備が進んでいます。
 
私の両親は絵付の窯元を営んでいますが、この時期が一番忙しくしており、
二人で一つ一つ手仕事で絵をつけ、窯に入れるという事を繰り返しています。
 
卸売りの商人さんのように大量に売ることはできませんが、
手仕事でしか成しえない商品を作る心持ちで励んでいるようです。
 
有田は先々このような手仕事の担い手が益々少なくなる事が懸念され
それに伴い技術の伝播も危ぶまれています。これは今に始まったことではないようで、
明治時代などの有田焼の輸出黎明期の絵柄などを見ると、現在では見られないような
精巧な技術を持った職人さんも居たようです。
 
窯業は分業制なので人によっては10代半ばで仕事を初め、その後50年や60年と毎日同じ仕事を行う人も
昔はたくさんおられたようで、その積み重ねでしか達し得ない境地を、絵柄から感じとることができます。
 
この陶器市においでになるみなさまにおかれましては、お値段が少し張るかもしれませんが、
このような様々な作家の方が手がける商品にも、目を向けていただければと思います。